5G時代には、多様な社会的課題の解決やビジネスの進化が見込めるという。NVIDIAは同社ブログで、NTTドコモがドコモオープンイノベーションクラウド®(doic)で新たに「NVIDIA Quadro RTX 8000メニュー」と「GPU分割利用メニュー」を提供するとした。同クラウドは、科学的シミュレーション、動画配信、画像認識、ゲーム、AR/VRなど低遅延性が求められる分野に最適な環境となっている。
大規模なモノや画像の確認・監視・検索業務を効率化する「ドコモ画像認識プラットフォーム」は、NVIDIAのGPUによって一層強力になる。点群データの取得・合成、実業務での活用を支援する「Field Simulator™」は、膨大なデータをGPUで高速処理可能となる。今回新たに追加されたメニューでは、NVIDIA Quadro RTX 8000が利用できる。仮想GPU(vGPU)を採用した「GPU分割利用メニュー」では、NVIDIA V100も活用できる。
doicはすでに幅広い分野で活用されている。たとえば、鉄道インフラのリアルタイム遠隔・自動監視システム(紹介動画:YouTube)の実証実験では、4K映像を5G伝送、MEC(多重アクセスエッジコンピューティング)にてGPUを活用した高速ディープラーニングで解析――。映像取得から遠隔地配信までを最速0.94秒で実現したという。
ドコモは今回、NVIDIAのクラウドサービスプロバイダー・パートナープログラムに参画。今後もGPUコンピューティングをdoicで拡充し、多彩な業界へ5G時代に最適なソリューションを提供していく考えだ。