顔検出・顔認証向けエッジAIの開発日数とコストを大幅減

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」や、画像解析・分析を得意とするAIなど、先進的なITの活用が産業及び社会分野に広がりつつある。それらの多くはクラウド/データセンター(中央)とエッジ(現場)システムとの調和によるもので、近年、エッジでの推論・演算処理需要が高まっている。

多数のIoTデバイスで収集した大量データを、クラウドを経由せずその場で迅速に処理して活かすことが求められている。今月20日、高速インターフェース・画像処理技術の分野で世界をリードするLSI事業とAI・IoT分野での知的財産を創出しソリューション提供をするAIOT事業を展開しているザインエレクトロニクスは、同社傘下のキャセイ・トライテックがエッジAI処理プロセッサとエッジAI処理プロセッサ内蔵モジュールの提供を開始すると発表した。

今回、中国のAIソリューション会社とのコラボレーションを通じて、エッジAI製品シリーズの第一弾として市場投入するものだという。上記プロセッサおよび内蔵モジュールは、NASDAQ上場会社CANAANの製品であり、顔検出や顔認証機能を低消費電力かつ小型サイズで実現することを特徴とする。

ザインエレクトロニクスグループは、それらをエッジAI製品「Cシリーズ」としてラインナップし、顔検出や顔認証機能を搭載するエッジAI機器の大幅な開発期間の短縮とコスト軽減を実現する付加価値を提供する。CシリーズをエッジAI機器へ組み込む開発にあたっては、エッジAI処理プロセッサ評価キット、SDK、エッジAI処理プロセッサ及びエッジAI処理プロセッサ内蔵モジュールのリファレンス回路も提供可能だという。

各種エッジAIソリューションは今月26日から東京ビッグサイトで開催される第10回IoT&5Gソリューション展にて、キャセイ・トライテックのブース(西展示棟1-63)で展示およびセミナーを行う予定とのことだ。