マルチクラウド環境におけるID認証基盤をいっそう堅固かつ便利に

企業・団体においてデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速している。昨今、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としてのテレワークが各方面で推進されていることもあり、さまざまなクラウドサービスの利用を検討する組織が増えている。

そのような中、どのようにID管理を行い、信頼できる認証でセキュリティを担保するかが課題になっているという。インテックは、複数クラウドサービスのID認証を一括で管理できるクラウド型「ID認証サービス」に、よりセキュアな認証を実現する多要素認証機能、クラウドサービス運用をスムーズに行うためのユーザ管理機能やモニタリング・レポート機能などを追加し、これら新機能の提供を今月7日に開始した。

クラウドサービスを開発するサービス事業者や、クラウドサービスの利用を推進する企業の情報システム部門などに利用されている、IDとパスワードでの認証機能、パスワード管理およびユーザ管理機能を備えた「ID認証サービス」に今回、新たに「多要素認証(クライアント証明書認証、ワンタイムパスワード認証など)への対応」、「ユーザ管理機能のAPIを提供」、「モニタリング・レポート機能」を加えた。

これにより、顧客は、証明書認証やワンタイムパスワード認証などの多要素認証機能を用いて、よりセキュアな認証が可能となる。クラウドサービス開発者はユーザ管理機能のAPIを利用することで、認証機能の開発ノウハウがなくても自社サービスでセキュリティレベルの高い認証機能が提供可能に――自社で認証機能開発の必要がないため、いっそう価値あるサービスのコア開発に専念できる。

認証方式の追加やFIDO(素早いオンライン認証) への対応など、より使いやすくセキュアな認証基盤となるようさらなる機能追加を予定している。同社は今後も、顧客のクラウド認証に関する多様な要望に応えられるよう努めていくという。