エッジIoTのしくみをシンプル、軽量、低コストにする

現場に多数のIoTデバイスを配備してクラウドでデータ処理する。デジタルトランスフォーメーションや、データ駆動型社会の実現で必要になるIoTの仕組みはいま展開が加速していて、実装・運用する際の課題も見つかり始めている。

クラウドサービスの多くは安全性を担保するために、デバイスとの通信をHTTPS・MQTTSなど暗号化されたプロトコルに制限している。エッジ側でプロトコル変換(暗号化処理)するには高性能CPUを要し、デバイスが高額化する。また、クラウドにIoTデータを蓄積するには、各デバイスにクラウド接続用のプログラムを導入したり、パスワード等を設定したりする必要があり、デバイス数が増えるほどそれらの作業負荷が増大するという。

NTT Comは、デバイスの簡素化・低廉化が可能な"プロトコル変換機能"と、所要設定をネットワーク側で一括実行して負荷軽減できる"クラウドアダプタ機能"とを備えたサービス「IoT Connect Gateway」を今月6日より提供する。同サービスは「Smart Data Platform」の構成要素の一つであり、大規模IoTシステムの構築・運用を容易にして、IoTによるデータ利活用を支援――

新サービスは1回線から申し込め、PoC(概念実証)で利用したい組織やスモールスタートでシステムを構築したい企業にも適しているという。同社はグローバルビジネス向けの「IoT Connect Mobile® Type S」を提供中であり、これらの組み合わせによって、IoTシステムの構築・運用に関わる課題を解決する。

今回、高付加価値なゲートウェイ機能を提供する。新サービスの対応プロトコルおよび対応クラウドサービスを、顧客ニーズに応じて順次拡大していく。同社は、事業ビジョン「Re-connect X」のもと、ニューノーマルの世界におけるサステナブルな未来の実現に貢献していくという。