"沖縄MaaS"は3月17日より第2段階へ

国交省「令和2年度日本版MaaS推進・支援事業」に採択された。沖縄県内の各種交通手段や観光施設、商業施設等のチケットをスマホひとつで購入できるそれは、一部事業者のチケットを電子化したサービスを第1フェーズとして実証中である。

沖縄MaaS」は、4企業と7自治体――沖縄都市モノレールゼンリンTIS琉球銀行石垣市浦添市宮古島市今帰仁村伊江村座間味村竹富町で構成され、次世代型移動・観光サービスの実現を目指している事業連携体だ。そこで今月17日、ゼンリンは、同事業連携体の一員として、この実証事業の第2フェーズの開始を発表した。

今回新たにチケット電子化に参画する事業者と施設は、【本島】沖縄エアポートシャトル、【本島周辺離島】伊江島観光バス伊江村営フェリー座間味村営バス・フェリー、【先島諸島】東運輸西表島交通カリー観光中央交通宮古協栄バス八千代バス・タクシー安栄観光八重山観光フェリー、石垣島タクシー事業者5社(かびら観光交通等)、【観光施設】浦添市美術館浦添グスク・ようどれ館古宇利オーシャンタワーナゴパイナップルパーク今帰仁城跡竹富島入島料

商業施設や地域加盟店のクーポン電子化、および浦添市オンデマンドバス「うらちゃん mini」など全9サービス(3/17現在)とのリンク連携も実施される。また、「ルート検索、地図サービスの提供」においては、ルート検索の目的地設定時に、場所・目的地検索や、地図上からの選択ができる。目的地までのルート検索結果表示に加え、検索結果に関連するお得チケットがある場合は表示され、チケット購入画面のリンクより購入できるという。

ゼンリンは、MaaS由来の多彩な移動データを同社の保有する地図情報に重畳し、詳細な交通ネットワークに紐づけることで、地域ごとに異なる交通課題の可視化、地域に合わせた移動の最適化を目指していく考えだ。