顔パスで空港ラウンジを利用、市内観光のスタンプラリーでも

新型コロナウイルスがあらゆる人と組織に、経済・社会活動に多大な影響を与えている。移動に伴う安全・安心が求められるなか、デジタル技術を活用したニューノーマル時代の安全で安心な旅の実現に向けて協業しているという。

JALNECは昨年9月に上記協業を発表(プレスリリース)。そして今月16日、霧島市霧島市観光協会とともに、鹿児島空港および同市内にて「顔認証を活用したおもてなしサービス実証実験」を24日~4月21日に行う予定だとした。今回は4者で、地域活性化や新たな旅行体験の可能性を検証する。顔認証を用いて、スムーズなラウンジ入室や、新感覚のスタンプラリーによる新たな旅行体験を実現する。

実験ではNECの「Bio-IDiom」の中核をなす世界No.1の認証精度を誇る顔認証技術を用いて、生体認証データを一つの共通IDとして利用。共創プロジェクトサイトで登録を済ませたJMB会員は、鹿児島空港サクララウンジにおいて、マスクを着用したまま本人確認を行うことで、安全安心かつスムーズにラウンジへ入室できる。マスク着用での顔認証技術の活用は、航空会社では本邦初の取り組みとなる。

"顔認証で集めるデジタルスタンプラリー"では、霧島市内の観光案内所など5か所のスポットを巡り、そこにあるタブレットで顔認証を行い、スタンプを集められる。集めたスタンプはスマホで確認でき、旅の思い出として楽しめる。空港内1階JALカウンターにはディスプレイが併設してあり、スタンプの数によって変化するオリジナルフレームで記念撮影も楽しめる。スマホユーザーなら誰でも、顔情報などを登録して無料で参加できるという。

顔や虹彩を使った生体認証による共通のIDで、複数の場所やサービスにおいて顧客へ一貫した体験を提供するコンセプト「NEC I:Delight」による、今回のおもてなしサービスの利用手順等は、JALの専用サイトからも入手可能だ。