児童生徒が楽しめる、安全なネット利用ワークショップを無償提供

日本全国の学び舎において、児童生徒への一人一台の学習用デバイスの配備と、クラウド活用を前提とした教育システムの導入が進んでいる。いずれ皆がネット接続型デバイスを常用するようになると、サイバー脅威にさらされたり、インターネット上のトラブルに巻き込まれたりする危険性が高まるという。

パロアルトネットワークスは今月9日、5歳から15歳までの児童生徒を対象としたサイバーセキュリティの教育プログラム「初めてのサイバーセキュリティ」を、教育業務従事者に無償で利用してもらえるようにした。同プログラムは、政府主導で推進されている「GIGAスクール構想」下において、児童生徒が安全にインターネットを利用し、ネットリテラシーを学習できるよう、教育機関や学習塾向けに提供するものだという。

同社はこれまで、教育機関のGIGAスクール構想対応支援のために、文科省が策定した「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」に準拠したネットワークインフラを実現するためのセキュリティソリューションを提供してきた。それに加えて今回、Society5.0時代を生きる子どもたちに必要となるサイバーセキュリティの基礎や、ネットリテラシーを学ぶためのプログラムを無償提供する。

「はじめてのサイバーセキュリティ」は、アクティビティを交えて楽しくセキュリティを学べるインタラクティブなワークショップ(モジュール)を通して、教師、講師あるいは児童生徒の両親がIT(情報技術)知識を必要とせずに、サイバーセキュリティの基礎やネットリテラシーを教えることができるように設計されている。

ワークショップは「インターネット利用」「プライバシー」「コミュニケーション」「デジタル社会の責任」の4項目で各年齢層にあわせた内容構成となっていて、児童生徒の成長に応じた学習を促すという。上記プログラムは、同社の公式サイトから無料でダウンロード可能だ。