医療分野DX、オンライン資格確認システム利用をトータルサポート

今年3月から、マイナンバーカードが健康保険証の替わりになるはずである。保険証の記号番号等を手作業で処理している全国約22万の医療機関・薬局の窓口業務のデジタル化、および市民生活のデジタルトランスフォーメーション(DX)に役立つはずの環境整備が遅れている。

オンライン資格確認の導入について」と題したサイトで厚生労働省がその周知を図っている。今月1日、リコージャパンは、医療機関・調剤薬局向けのソリューションとして、「RICOH オンライン資格確認システム」の提供を始めた。健康保険資格のオンライン確認に必要な機器の導入設置からオンサイト保守までをワンストップで提供することで、医療分野におけるDXを支援する。

オンライン資格確認のセキュリティ要件を満たすMINDのルータをキーユニットに、医療用文書の交換サービスなどソリューション拡張性のあるオンライン資格端末など、安心安全、省スペースな必要機器を、顧客の環境・条件に応じて組み合わせて届ける。ルータはIP-VPNとIP-Sec方式に対応可能であり、現在使用中のインターネット回線もそのまま利用できるので、導入検討の幅が広がるという。

リコーのしくみは、日本医師会ORCA管理機構日医IT認定サポート事業所を含むレセコンベンダーとの連携を軸に提案。導入後の保守サービスについては、レセコンベンダー専用のコールセンターを設置するほか、医療機関から直接コールを受け付けるセンターも予定し、故障発生時にはリコーのカスタマーエンジニアが顧客施設を訪問し、専用機器の修理交換を行う。

全国300以上の拠点からなる保守サービス網を駆使することで、日本中の医療機関・調剤薬局へのきめ細かなサポートを実現する。同社は、レセコンベンダー、機器メーカーと連携し、顧客に安心して利用してもらえるサポート体制を用意。オンライン資格確認制度の早期普及に貢献していく構えだ。