エッジAIカメラの機能を拡張、アプリケーションで混雑検知へ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが宣言されてからおよそ1年――。全世界の一部でワクチン接種が開始されたものの、多くの国と地域はまったく予断を許さない状況にあるうえ、変異株の影響も未知数であり、日本でもコロナ対策の継続が強く求められている。

3月1日、パナソニックi-PROセンシングソリューションズは、同社製のAIネットワークカメラの機能拡張ソフトウェアとして、人の混雑・行列状況を検知する「AI混雑検知アプリケーション」を発売。これを今月より、パナソニックシステムソリューションズジャパン(PSSJ)を通じて販売する(品番:WV-XAE207W)と発表した。

エッジAIつまりネットワークカメラ側での推論処理により、カメラ単体で特定エリアの混雑・行列状況を検知する。映像監視ソフトウェアWV-ASM300(W) やネットワークレコーダーWJ-NX シリーズとも簡単に接続・連携でき、トータルな映像監視運用も実現する。検知結果を業務放送やデジタルサイネージなどのシステムと連携することで、音声とともにモニター画面での注意喚起を行える。

AI混雑検知アプリケーションは、「映像の中からAIで人を認識、予め設定した人数を超える場合にアラームを通知」、「AIネットワークカメラに直接アプリケーションをインストール、サーバー不要でカメラ単体での混雑・行列検知が可能」、「監視・防犯システムとして活用しながら、リアルタイムな混雑・行列検知で業務効率化に貢献」といった特長を備えている。

日本政府が示す三密回避(PDF資料)の対応として、飲食・小売店舗、銀行、工場・倉庫など様々なシーンで、少人数での店舗運営や効率的な入場管理などの業務効率化に寄与するという。i-PROとPSSJはこれからもラインアップを一層強化し、多様化・高度化する顧客ニーズに様々な製品、ソリューションで応えていく考えだ。