デジタルツインとリアルを併用、新しい働き方を実践する

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、テレワーク/リモートワークが強く推奨されている。「新しい生活様式」の導入が進み、センターオフィスのない職場が増えつつある一方、テレワークを起因とするコミュニケーション不足や生産性の低下が言われている。

在宅勤務者や取引先とのWeb会議が増えていることから、周囲への音漏れや雑音による不快感の軽減に対応することも新たな課題になっているという。凸版印刷は、バーチャルとリアルを融合した新しい働き方を支援するサービス「IoA Work™」を開発。これを今月15日より試験提供する。

「IoA Work™」は、凸版印刷の「IoA仮想テレポーテーション」技術によって、利用者がリアルもしくはデジタルのオフィスを自由に選択できる、新しいリモートワーク環境を提供するサービスであり、コクヨ提供「WORK POD®」を専用にカスタマイズした「IoA POD™」で利用可能。WORK PODに後付け可能な拡張キットで、曲面ディスプレイなどを用いて没入感を高め、より効果的な遠隔コミュニケーションを実現する。さまざまな場所から出社できる。

遠隔地のショールーム/オフィスにある分身ロボットやウェアラブルデバイス「IoANeck™」を5G通信でリアルタイムに接続し、リモートコミュニケーションを達成――。テレワークで不足しがちなコミュニケーションを支援する。

デジタルツインの概念を元に、凸版印刷が持つデジタルアーカイブ技術により、現実のオフィスと同様の「デジタルツイン・オフィス」がデジタル空間上に再現される。その利用者は、双方の空間に存在するアバター(自身の分身キャラクター)を行き来し、効率的にリモートワークを行えるという。「IoA Work™」は、コクヨがリニューアルオープンする自社ビル内施設「THE CAMPUS」(東京都港区)において、同日より一般公開される。