「あんぜんプロジェクト」を推進している厚労省のPDF資料に製造業における労働災害原因別の割合(不安全状態+不安全行動=96.9%)が示されていて、JISHAがゼロ災運動・危険予知(KY)などの活性化を支援している。今日、建築・土木や製造企業では、KY活動の一環として、作業現場を巡回・点検し、作業員の不安全行動の排除および作業環境の不安全状態の是正が定期的に行われている。
当該業務はしかし、紙と手書きによることが多い。職員の負荷を増大させるほど煩雑ゆえに、点検業務の形骸化、本社や関連各社との情報共有の希薄化といった課題が生じているという。アドバンスト・メディアは5日、建築/土木・製造現場の巡視点検をサポートするiOSアプリ「AmiVoice スーパーインスペクター for安全パトロール」を作業工程管理のプラットフォームサービス「AmiVoice®スーパーインスペクションプラットフォーム」にて提供開始した。
同アプリでは、巡視点検の結果を手軽に登録、共有、管理できる。点検記録を、音声認識AmiVoiceによって簡便かつ効率的にし、現場におけるリスクアセスメントを推進し、情報共有を円滑・スマート化する。登録内容は、クラウドストレージサービスを介して現場事務所や支店、安全管理部門などと即座に共有できる。WebやiOSアプリで是正箇所の閲覧・編集も行える。表計算ソフトへの一括出力ができるため、従来どおり紙での保管も可能。
点検項目の追加や入力形式の選択などは自由にでき、業種、ユーザー、現場ごとに異なる点検内容であっても、最適な運用を実現するという。