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医療・ヘルスケア分野のIoT、国内市場規模は6,000億円超へ
遠隔医療関連、スマートウェアソリューションなど医療・ヘルスケア分野におけるIoT――IoMTの国内市場調査をしている。富士キメラ総研は4日、その結果を「IoMT新市場の将来展望 2021」にまとめて発表した。
同調査では、医療の高度化や治療精度の向上、診断速度の向上、医療業務効率化、医療格差の是正、さらには新たな健康要素の発見、環境と疾病との関連性解明などを可能とし、将来的にはリアルタイムで医療・ヘルスケアデータの収集や解析を行うことで予防医療を実現する、IoMT関連ソリューション30品目の市場の現状を分析し、将来を予想したという。
病院間連携やオンライン診療等のために導入される遠隔医療システムについて、新型コロナの影響により、カンファレンスや研修などがWeb開催に移行し、需要が増加。中小規模病院や診療所では、IT導入補助金により敷居が下がるなどして普及が進んでいる。20年の遠隔医療関連市場は前年比7.9%増の260億円が見込まれる。今後、オンライン医療ソリューションが拡大をけん引、25年は19年比79.3%増の432億円が予測されるという。
てんかんや心房細動などの疾患で本格的な利用が増加し、拡大する。スマートウェアソリューションは、25年に19年比300倍の300億円市場になるだろう。
IoMT関連市場は、「ニューメディカルソリューション」「メディカル/ヘルスケアフュージョン」「ダスト&インフェクションコントロール」からなり、20年見込みは4,049億円(前年比90.5%)、25年には6,247億円(19年比139.7%)になると予測する。