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B2B支援システム、電子商取引のリードタイムを短縮する
その原因は、ECの隆盛とともに取り扱い商品が多岐にわたるようになったこと、そして取引先ごとの掛け率、決済方法、納品方法が異なるためである。BtoB企業ではまた、労働力不足やテレワークの普及を背景に、業務効率の向上や、どこでも働ける環境づくりが喫緊の課題になっているという。日立ソリューションズは3日、卸・商社など向けに、受注から出荷までのリードタイム短縮を支援する「BtoB向けECシステム」の提供を開始した。
同システムを基幹システム(FutureStageのほかMicrosoft Dynamics365やSAPなど)とリアルタイム連携させると、スマートデバイスから、柔軟に商品を検索し、在庫量や納期、写真付き詳細情報等の確認を行えるようになり、注文までを直接簡単に操作できる。お気に入り登録や購入履歴からの注文も可能となる。営業担当者は受注情報を即時確認し、迅速に出荷処理が行え、リードタイムを短縮できる。
取引先の購買実績に応じて、キャンペーンや値引きなどの販売促進策を柔軟に設定でき、取引先の囲い込みにもつなげられる。導入企業はこれにより、注文書などの帳票入力等が不要となり、業務効率を上げられる。取引先が欲する情報をすぐに探して発注まで行える環境を提供することで、顧客満足度も向上できるという。
同社は6業種140社超の商社・卸企業へ基幹システムを提供していて、そこで培った知見が生かされた販売管理システムの業種別テンプレートを保有。これまでの実績を背景に今回「Web受注・外部公開ソリューション」を機能強化して名称変更した。「BtoB向けECシステム」は3月、同社主催のウェビナーで紹介される。