医療機器承認を得たAIソフトウェア等により、画像解析を強力に支援

胸部CT画像における「肺結節検出」、「肺実質の計測・表示」「心臓容積」「冠動脈カルシウム計測」「大動脈計測」「胸椎骨計測」といったAI解析受託サービスを展開している。

シーメンスヘルスケアは、人工知能技術を用いたソフトウェア「AI-Rad Companion」の新シリーズとして、「AI-Rad Companion Brain MR」、「AI-Rad Companion Prostate for Biopsy」および「AI-Rad Companion Organs RT」の医療機器認証を取得した。さらに現在販売中の胸部CT画像AI解析受託サービスには、「Pulmonary Density(肺密度計測)」機能を追加した。

「AI-Rad Companion Brain MR」は、頭部MR画像から脳の各部位を自動的にセグメンテーションし、部位ごとにノーマルデータベースと比較して、異常のリスクを解析画像と定量レポートで提供する。放射線科医および診療医に、これらの結果をアルツハイマー型認知症やパーキンソン病等のリスク評価に活用してもうらうことを想定している。

「AI-Rad Companion Prostate for Biopsy」は、MR画像から前立腺のセグメンテーションを自動的に行い、前立腺の体積を自動計測する。それにより得られた画像上に放射線科医が病変部をマークし、マークされたデータ(DICOM-RTSS)を超音波画像診断装置に送信することにより、超音波を用いて生検を行う際に補助的なツールとして活用できる。

「AI-Rad Companion Organs RT」は、CTによって撮影された臓器の輪郭を自動的に描画することで、放射線治療計画のワークフローをサポートする――。これらにより、AI-Rad Companionのシリーズは4つ、解析機能は10へと大幅に増加したという。