SDGs3の"Goal 3 targets"。今日、結核根絶に向けた課題の一つに、乏しい診断機会や結核発見の遅れがあげられる。これらが重症化やさらなる蔓延を招いていて、医療へのアクセスが困難な地域における結核患者の早期発見が重要だという。
NTTデータは、マイクロソフトが推進する「AI for Health」と連携して、インドにおいて約10万人の結核診断へのアクセス向上支援を行っている。この取り組みは昨年6月に両社で開始した戦略的協業における社会貢献活動の第一弾。SDGs3.3の結核流行の終息に向け、NTTデータのAI画像診断技術とMicrosoft Azureを無償提供し、同国で多くの結核患者の早期発見・治療を支援するものだという。
医療画像を用いた診断をAIで支援する、技術開発と病院での実証実験を行ってきた(NTTデータ20年5月25日ニュース、同29日ニュース)。同社はDeepTekと協同して同技術を検診車に搭載。このしくみをAzureと連携させ、同国GCCのもとで22年3月まで、チェンナイで住民の結核診断へのアクセス向上を支援する計画である。
現地では医療へのアクセスが難しい地域における結核患者の発見に取り組んでいて、今回のプロジェクトではそうした地域を訪問する検診車にて撮影されたX線画像をAI画像診断技術により分析し、結核の疑いがあると判定された患者に結核検査(喀痰検査)を実施することで、結核患者の早期発見を目指す。活動結果を踏まえ、COVID-19などより多くの症例・地域への対応も推進していく構えだ。