情報通信
適正化に向けて、ITコスト管理をデジタルトランスフォーメーション
事業環境の変化を契機に、その適正化に取り組む企業は多いけれどほとんどが一過性の活動に終わってしまう。ITコストは、先取的かつ継続的に可視化するとともに、その妥当性を検証し、システムの維持・運用に関わる経費を適正化して、必要なデジタル投資に振り向けていくことが不可欠だという。
NRIとApptioは、「継続的にITコスト(情報システム関連費用)を適正化するサービス」の提供を20年12月に開始――。前者が強みとするITコスト管理に関わるコンサルティング力と、後者が強みとするTBMを支えるSaaSソリューションとを組み合わせ、両社で包括的なサービスを提供していくことを今月26日に発表した。
どのような粒度・分類軸でコストを可視化するべきかわからない。会計システム内の情報だけではコスト把握が十分にできない。自社ITコストの分析や他社との比較を簡単にできない。表計算ソフトでの収集・分析や経営層への説明に多大な時間と手間がかかる。ITコストの削減・適正化をしたいが、何(どこ)を削ればよいかわからない。新規システムへの投資と既存システムの維持・運用費のバランスをどのように取るべきかがわからない。
情シス子会社に委託しているシステム運用費を適正化したい。ITコストの妥当性の説明にあたって、どうすれば経営陣の納得感を得られるかがわからない。利用部門の納得感を得られる形で、ITコストを配賦するやり方を知りたい――といった課題の解決に向けて、両社が一気通貫で、①ITコスト管理の課題・対応方針の検討コンサルティング支援、②Apptioソリューション導入支援、③ITコストの適正化コンサルティング支援を順次適用するという。