ネットワーク管理をリモートで一元化、コスト削減もする

デジタル駆動型産業・社会を実現する。IT(情報技術)システムで重要なコンポーネントのひとつ、ネットワークは各種クラウドコンピューティングに必須であり、あらゆるモノがネットにつながるIoTの根本だが、およそ関連機器の導入・設定等には専門知識や技術を有する人が求められる。

業務のDXを全社展開するために広範なデジタルネットワークを築こうとすれば、あるいは運用中のネットワークが遠隔地で不調となれば、各拠点や当該拠点に情シスの担当者を派遣するか、ベンダー等にそれを依頼することとなる。そこで1月26日、IIJは、顧客が自社ネットワーク(WAN)で運用しているネットワーク機器や仮想アプライアンス製品を、リモートで一元的に制御・管理できる「IIJマルチプロダクトコントローラサービス」の提供を開始した。

複数の拠点に設置してある異なるベンダーのネットワーク機器を一元的に集中管理し、効率的に運用したい、顧客の声に応えたという。拠点ルータ機器の一元管理を可能にする「IIJ SMF sxサービス」を提供してきた同社が、今回、機器の自動接続・集中管理の仕組みをOEM提供する「SACM」のサービス基盤を刷新し、新しいプラットフォームを開発した。

「IIJマルチプロダクトコントローラサービス」は、多様なアプライアンス製品に対応できるプラットフォームであり、「自由度の高いネットワークの設計」「豊富な運用管理ツールを標準提供」「マルチベンダーのネットワーク機器に対応」といった特徴を備えている。これにより、機器の設定、監視、管理はすべてクラウド側から集中管理できる。

顧客はエンジニアによる現地でのネットワーク機器の設置・疎通確認や保守交換作業が不要となり、導入の効率化、人的コストの削減が図れるという。同社はこのたびの新サービスで、UTM、無線LAN機器等を含む他社ネットワーク機器についても順次対応していく考えだ。