AI×サーモグラフィ、スムーズ検温のしくみで競技会をサポート

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性者数は世界で1億人に近づきつつある。遡ること1ヶ月、WHOによると昨年12月15日時点のCOVID-19罹患者数は7,280万人。変異株の発生等もあり、陽性者数が急増している。

withコロナの時代には、感染防止に努めることはもちろんだが、人々の生活と心まで重症化せぬよう、経済・社会活動を注意深く進めることが重要である。明日の豊かな世界を担う若い世代を軸にした、新しい生活様式の実践と、文化およびスポーツ振興の両立が問われる。世界中全てのスポーツ運営の場面では、適切な感染症対策を実施し、安心安全な競技運営をいかにスムーズに行うかが課題になっているという。

マクニカアルティマ カンパニーは今月15日、神奈川県主催「第75回国民体育大会 関東ブロック大会アイスホッケー競技会」において、IEI社製AI体表温度検知ソリューションが使用されたことを発表した。IEI(台湾証券取引所上場)の同ソリューションは顔認識AIと赤外線サーモグラフィを活用することで、帽子、マスク着用のままであっても1秒以内に発熱の疑いを検知できる。誤差は±0.3℃で、コーヒー等の温かい物体を誤検知しない。

最大30名の体表面温度を同時検知し、そのログを残せるため、大規模会場のイベント、スポーツ運営に最適なしくみであり、サーマルカメラと検温結果確認用のパネルPCを使い、体温検知を簡単に導入できるソリューションになっている。顔検出AIアルゴリズムが用いられる。カメラ画像では、人を検出したい対象領域も設定可能で、閾値を超えた体温を発見した場合アラートが鳴る。検知した体温は記録され、時間と顔写真も含めて保存される。

同ソリューションについて、上記大会の参加選手たちからは競技に集中して臨むことができたと好評で、運営からは「思った以上にスムーズ」などといった声が寄せられたという。