情報通信
ARで大雨や雪による災害を疑似体験、無料アプリにて
1月14日、ウェザーニューズは、降水強度に合わせた雨や雪、浸水被害を擬似体験できる「ARお天気シミュレーター」をApp StoreとGoogle Playにて公開した。気象現象に対する興味関心の向上や理解を促進し、いざという時の防災行動へ役立ててもらうためのアプリを今回、キャリア・OS不問でより多くの人に利用してもらえるよう、無料アプリとしてバージョンアップしたという。
「ARお天気シミュレーター」はスマホのカメラ機能を使用し、ユーザーの目の前の景色に、天気や災害発生時の状況を映し出す。雨・雪モードにて、雨は0.5mm/h〜100mm/hの間を1mm/h単位で、雪は0.5cm/h〜10cm/hの間を1cm/h単位でスマホの画面に再現する。東京で大雪警報レベル(12時間降雪の深さ10cm)の雪の降り方をスマホのカメラを通じて見られる。
「現在地の情報」にすると、今いる場所の実況および天気予報に基づいたシミュレーションを見ることができ、そこで今後の天気の変化をARで確認することも可能。また、浸水モードの「シミュレーション」では、任意の浸水深で目の前が浸水した様子を体感できる。その深さは10cm単位で設定でき、浸水が50cmになった場合や1mになった場合、今見ている景色がどのように変化するのかをスマホの画面に可視化する。
水流や水の色も指定可能で、浸水の状況を一層リアルに体験でき、「現在地の情報」にすると、そこで想定しうる最大規模の降雨で河川が氾濫した場合の浸水リスクを確認できる。同アプリは現在地と国交省の洪水浸水想定区域データを照合し、想定浸水深を表示するという。