物流ロボットたちとバース管理システムを連携、さらなる無人化へ

ロボティクスや情報通信技術(ICT)を活用して業務の省人化・無人化をめざす動きが加速している。この国では、人手不足が一層深刻な倉庫や工場の物流現場において、そうした取り組みがあっても、物流搬送システムとトラックバースの管理システムは個別運用されている。

従来のしくみではトラック到着後のバース位置や入出庫荷物の確認、物流ロボットへの指示を人手で対応する必要があったという。ZMPは、物流ロボットのCarriRo®シリーズとバース管理システムを連携し、トラックの入出庫と倉庫・工場間の無人搬送を実現する。その一環として、物流効率化ICTソリューション「LogiPull®」を提供するシーイーシーと、バース管理システムの連携に関する新サービスの開発で協業することを今月14日に発表した。

台車型物流支援ロボットCarriRo、無人フォークリフトCarriRo Fork、無人けん引車CarriRo Tractorを共通クラウドプラットフォームROBO-HI®ロジマネで一元管理。倉庫・工場内におけるあらゆる搬送シーンを無人化するソリューションを、ZMPはワンストップで提供している。一方、シーイーシーはトラック待機時間や入出荷作業負荷の増大、荷待ちによる待機車両の解決のため、工場・物流センターのバース管理の効率化を支援している。

両社は今回、ROBO-HI®ロジマネによって統合制御され、全体の運用が可視化され、相互の協調動作もスムーズかつコストを抑えて導入できる物流ロボットとの連携サービスを開発。まずは台車型搬送ロボとのシステム連携の提供を、今年4月頃に予定している。物流現場の人手不足解消のため、ICTを活用した省人化や自動化に向けた共同開発に取り組み、随時サービスを提供していくという。

物流ロボットたちはCarriRoイノベーションセンターにて、関連ソリューションとともに、試用されるのを待っている。