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CGをよりリアルにする、グローバルイルミネーションがさらに進化
エンタメ系コンテンツでそれを見ない日はない。コンピュータグラフィックス（CG）はいまや多彩な産業分野で活用されていて、一層の写実性が求められている。それを実現する手法の一つが大域照明――グローバルイルミネーション（GI）だ。
GIはコンピュータプログラムにて自然な間接光をも生成する表現手法。そこで、GIをリアルタイムに処理するこのミドルウェアを用いると、グラフィックスに対して高品質で絶妙に調和の取れた照明効果を短時間で施せるという。シリコンスタジオは5日、ゲーム・映画・不動産・建築業界で活用されている「Enlighten」について、プローブライティングの拡張性を高め、リアルタイムレイトレーシングに対応したバージョン3.12をリリースした。
プローブライティングが大幅に改善され、Epic社のゲームエンジン「Unreal Engine 4」のリアルタイムレイトレーシングと完璧に調和する。新版では広大なシーンを扱うクリエイターのニーズを満たすために、プローブの自動配置とピクセル単位のプローブライティング機能を全面的に見直し、ワイドなシーン全体に大量のプローブを配置した際のパフォーマンスを大幅に向上させた。
プローブの自動配置システムに解像度オプションを追加したので、広大無辺なオープンスペースにライトを効率的にあてつつ、プリコンピュート時間を大幅に削減できる。また、「CEDEC 2020」で発表した「リアルタイムレイトレーシング＋EnlightenによるHybrid型グローバルイルミネーション」（紹介動画：YouTube）は、現在アーリーアクセス版でプレビューできる。
上記ゲームエンジンのリアルタイムレイトレーシングによるGIや反射、そのほかのレイトレーシングの効果の質を「Enlighten」が更に向上させ、傑出した成果物を可能にするという。v3.12には多様な改善・修正が含まれている。