人生やキャリア、働き方などについて悩む機会が増えている一方で、自分の経歴を省察したり、情報収集したりする時間を設けるのが難しい人が多くいる。東京圏の平均通勤時間は1時間45分、仮に40年就労した場合、生涯で約1.9年を通勤に費やすことになる(出典:NHK放送文化研究所PDF資料)。そこで、通勤中に企業と気軽に面談する機会を提供して、個人のキャリアの可能性を拡大することを目指すという。
パーソルキャリアは、ソフトバンクとトヨタ自動車の共同出資会社MONETの協力下、個人がハイヤーで通勤しながら多彩な企業とオンライン面談をし、可能性を広げられる"HR×MaaS"実証プロジェクト「Showfar」を実施中であり、プロジェクト参加者(無償)を2月末ごろまで募集している。
「Showfar」実証プロジェクトでは、週1回、自宅から勤務先までドライバーが運転するハイヤーで通勤できる。新型コロナウイルス禍において、混雑した電車で通勤するストレスや不安を払拭し、ゆったりとしたシートで、リラックスしながら通勤できる環境を提供する。参加者は、通勤中にキャリアの棚卸しができる。初回ハイヤー通勤時に車内のビデオ通話端末を介して、同社の担当者がそれをヒアリングし、履歴書や職務経歴書の作成を代行する。
担当者は、仕事に対する考え方や価値観などについてもインタビューを行い、その内容を実証プロジェクト参画企業に提供する。参加者に興味を持った企業と、ハイヤーの中でオンライン面談ができる。「Showfar」では周囲の声や視線を気にすることなく、企業のHR担当と話をして、キャリアの可能性を客観的に把握可能だという。