DXの隠れボトルネック、業務プロセスを掘り出して改善する

情報技術を活用して各種産業や社会のしくみ、人々の暮らしをより良い方向に変えていくデジタルトランスフォーメーション(DX)が盛んになりつつある。近年、国内企業においては、働き方改革への取り組みが加速し、RPA(ソフトウェアロボット)利用等による業務の効率化が進められている。

しかし一連の仕事として、システム化された業務や人手による業務があり、定型業務とプロセス自動化に不向きな非定型業務とが混在しているために、業務の傾向やボトルネックの把握は難しい。課題解決手段のひとつとして、様々な業務プロセスで記録されるログを分析して業務改善に活用する手法、すなわちプロセスマイニングが注目されているという。

NECソリューションイノベータは、イベントログに基づいた業務プロセスの可視化と改善をサポートする「NEC プロセスマイニングサービス」を今月17日に提供開始した。これは、業務プロセスの現状を把握・分析するためのプロセスマイニングツールの導入から導入後の運用支援まで、一連の取り組みをサポートするものだという。

新サービスの特長は、「導入前から運用までの一連のサービスメニューをラインナップ」(サービスメニュー:同社PDF資料)、「プロセスマイニングツールによる多角的な業務分析を実現」、「プロセスマイニングで発生する作業をツール連携で省力化」であり、プロセスマイニングツールは様々な角度から業務分析が可能なABBYYの「ABBYY Timeline」が採用されている。

ツール導入前のアセスメント、ツール単体の提供、イベントログ抽出・加工・整形の省力化をするほか、業務プロセスの経路を可視化し、繰り返しや手戻りを検知する「パス分析」、業務プロセスのシステムログの統計数値を可視化する「統計分析」などを実現する。業務改善に役立てられる「NEC プロセスマイニングサービス」は、今後3年間で50社への導入が目標だ。