キャリアニュートラルな大規模DCと各種クラウドサービスを相互連携

クラウドコンピューティングの隆盛は、さまざまな産業分野および社会、行政や教育、医療・ヘルスケア領域においても、IT(情報技術)システムを利用するものへと変えた。それぞれの仕組み、業務プロセス等で肝心要のデータを集約・蓄積・処理できるデータセンターの重要性を高めた。

今月17日、キヤノンITSアット東京は、来年1月に両社のデータセンター間をレイヤ2接続すると発表。これにより、@Tokyo相互接続プラットフォーム「ATBeX」を介して、前者の顧客は後者のクラウドサービス、通信サービス、IXサービス、IoTサービスなどを、後者の顧客は前者が運営する西東京・沖縄データセンターならびにクラウドを含む様々なサービスを、それぞれ利用可能になるという。

かたや国内外の厳しい基準に対応し、M&O認証など高い運営品質を評価されたデータセンターでクラウドサービス「SOLTAGE」、システム運用、ネットワーク、アウトソーシングサービスを提供していて、パブリッククラウドなどを顧客に最適な組み合わせでシステムインテグレーション――。

かたや国内最大規模のキャリアニュートラルDCとして、2000年の設立来ノーダウンオペレーションを実現していて、近年はAWSAzureGoogle Cloud Platform™IBM Cloudなどの接続拠点、国内主要IX、国内外キャリア、ネットワークサービス事業者などが集まるところとなっている。

実績豊富なクラウドインテグレーション力と、中立的かつ高い接続性を誇るDCとにより、ハイブリッドクラウドやマルチクラウド構成など、顧客へ総合的なクラウドコーディネートを提案・提供するという。両社は今回の連携を一層深めることで、顧客のデジタルトランスフォーメーション推進を支援し、新たなビジネスや価値を創出できる環境の提供を目指す。共に、積極的な連携事業展開を行っていく構えだ。