ブラウザを用いて、全社スケールのデータ準備と分析をシンプルにする

データドリブン型社会の実現を希求している。日本国のみならず、諸外国においても、データに基づく合理的な判断や組織の意思決定を支援するデータサイエンティストの需要は大きく、人材獲得競争が激化している。昨今、容易に様々なデータを分析できる仕組みの具現化が切に望まれている。

今月16日、データ分析プラットフォームのリーディングカンパニーであるTableau Softwareは、「Tableau 2020.4」の一般提供を発表した。今回のバージョンでは、Tableau ServerおよびTableau OnlineでブラウザからTableau Prepの全機能を利用して、全社規模のデータ準備と分析をシンプルにすることができる。新機能によって、組織全体の導入コストが低減されるという。

アナリストはWebブラウザにてデータフローを作成・編集できるためデータ準備プロセスを簡単にし、共有もPCなしにできる。IT管理者は個人個人のマシンを手作業で更新せずとも、一元管理で導入とバージョンコントロールを行えるようになる。Tableau 2020.4には、マップへ無制限に追加できる空間レイヤー、Linuxでも利用できるようになったリソース監視ツール(RMT)、新しいネイティブデータコネクタなども備えられた。

Server Management Add-onユーザーは、LinuxおよびWindows環境で、ハードウェアとソフトウェアのパフォーマンスを詳細に可視化し、導入環境の健全性の予防的な監視やトラブルシューティングを行える。RMTがLinuxにも対応したことにより、読み込みに時間がかかる原因や抽出失敗の原因など、エンドユーザーのUXに影響を及ぼす可能性のある大きな問題が特定しやすくなるという。

Tableau 2020.4には他にも豊富な新機能があり、それらはすべて公式ブログで解説されているとのことだ。