情報通信
事例!建設機械の稼働をICTにて見える化した
「建機の稼働状況、位置情報を自動収集して一元管理」「稼働時間を把握することにより、稼働時間に応じて必要となる整備情報を取得」「稼働状況から建機の稼働に伴う損料を正確に算出し、工事代金に反映」「建機の稼働状況を把握することで、遊休建機を適正に配置するなど、稼働率を向上」といった課題を解決し、日本全国の建機配置を把握することで、大規模災害発生時には、被災地で迅速な復旧対応に当たる。
建機の位置情報を自動収集/一元管理することで、建機が盗難に遭遇した場合でも、いち早く状況を把握し、建機の所在を特定する。顧客の声に応えて、ICT(情報通信技術)を活用し建機の稼働状況を見える化するシステムを開発した。NECソリューションイノベータは今年10月、人と地球の豊かで快適な環境づくりとともに持続可能な社会資本整備を担う鹿島道路に同システムを提供し、現場における生産性向上に貢献した。
当該システムでは、加速度センサーとGPSセンサーを備えたSigfox通信デバイスにより、建機の稼働状況を自動検出する。GPS情報と併せることで、同システムの地図上で建機の位置や稼働を確認できる。それらをCSVデータ形式でダウンロードし、他システムの地図上に展開もできる。使用デバイスは小型(170mm×20mm×27mm)軽量で電池駆動のため、建機へ容易に装着可能だという。
同社は今回のシステムについて、鹿島道路への設置拡大を進め、建機管理の効率化を支援していく。21年より同システムを幅広く提供し、建設業界のデジタルトランスフォーメーションに寄与していく構えだ。