プログラミング教育×英語でビデオ会議、小学5年生の教室にて

子どもたち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT(情報通信技術)――"Global and Innovation Gateway for All"略して「GIGA」スクール環境の実現に向けて、この国では現在、さまざまな施策が打たれている。

小学校では、本年度からプログラミング教育が必修化されたことに加えて、GIGAスクール構想による1人1台端末や高速ネットワークの整備などで、急速に情報活用能力の育成が求められている。そこで相模原市教育委員会は、新たな教育の可能性を広げる試みとして、GIGAスクール構想で整備した環境を活用したプログラミング授業に取り組むことにしたという。

ネットワンシステムズは、同教育委員会が相模原市立小山小学校で先月12日に実施した「海外との遠隔コミュニケーション」と「プログラミング教育」を組み合わせた新しい形式の公開授業(参照PDF資料)について、同社が構築した高速ネットワークシステムおよびビデオ会議システムを活用して行われたこと、そしてそのネットワーク環境が「GIGAスクール構想」に基づくものであり、同社が技術支援したことを公表した。

事前整備してあったネットワークシステムの性能確認と必要な設定変更を行い、ICTシステムの運用を支援した。小山小学校では、5年生の教室とオーストラリアを「Cisco Webex」で接続し、英語を交えて対話しながら課題を捉え、プログラミングを通じて解決を図る授業を実施。

生徒たちは、社会科で学んだ日本の食料生産の発展学習として、オーストラリアの農業問題である渇水を解決する機械(組み立てブロックで制作)の動作をプログラミングして現地に送付した。公開授業当日には、そのプログラムが不十分であることが判明したという結果を踏まえ、Cisco Webexを通じて現地と対話しつつ、その機械の動作プログラムを修正することに挑戦した。