そのようなコンポーネントに含まれる車載センサーは多様化が進んでいて、独特の形式でデータを生成する。特殊データの取り扱いには高度かつ専門的なスキルを要し、車載サブシステムからそれらのデータにアクセスすることも難しい。ゆえに開発者にとって、革新的なソリューションをいち早く開発して市場投入することが困難になっているという。
Amazon Web ServicesとBlackBerryは、インテリジェント車載データプラットフォーム「BlackBerry IVY」の開発・販売を目的とした複数年グローバル契約を締結した。同プラットフォームはクラウド接続型の高拡張性ソフトウェア基盤であり、車載データを機械学習し、予見と推論を導き出すことで、上記課題を解決するという。
複数の車載OSとマルチクラウド環境をサポートする同プラットフォームにより、自動車メーカーは、一貫性とセキュリティを維持した形で車載センサーデータを読み取り、正規化し、車内ローカルとクラウド双方から、実用的な見識を導き出せる。そうした情報を活用し、臨機応変な車載サービスを創造することで、ドライバーと同乗者に魅力的なエクスペリエンスを提供できる。
車載データをより深く把握し、ユーザーのアクセス権をコントロールしつつ、エッジコンピューティング機能によりデータの迅速・効率的な処理を最適化できる。同プラットフォームの統合機能により、自動車メーカーはコネクテッドカーのライフサイクル全体で、新たな特長・機能・パフォーマンスをユーザーに提供しつつ、車載データを活用して、新たな収益源やビジネスモデルを開拓できるという。