システムの"体脂肪率"を見える化、クラウドへの移行効果を知る

IT(情報技術)システムを利用するものへと意識転換する「クラウドファースト」が言われて久しい。あらゆる場面でクラウドの選択・検討が普通となった今、先進的な組織では、人を中心にして様々な仕組みをより良いものに変えていく「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が実施されつつある。

日本全体を見わたせば――。企業のDXにおいて、クラウドを活かすことが必須となっている。一方で、クラウド活用を検討するものの具体的なコスト削減効果が分からず、既存システムのクラウド化に踏み出せない企業が存在するという。JBCCは2日、利用中のサーバ構成およびコスト情報を顧客自身がWeb入力することで、クラウドへ移行した場合のコスト削減効果を測定できる「Cloud Fitness」サービスを開始した。

約500社のクラウド移行を支援し平均30%のコスト削減を実現した経験を通して、顧客オンプレミスITシステムの"体脂肪"を特定するためのノウハウを蓄積してきた。そしてそのノウハウを活用した。「Cloud Fitness」により、ユーザーは自らコスト削減効果を簡単に測定できる。クラウド移行によるコストメリットを具体的に確認でき、クラウド移行への意思決定を進めることが可能になる。

一層具体的に検討を進めたい顧客は、既存ITインフラ構成リストをExcelフォーマットに入力し専用WEBサイトへアップロード。リスト提供を受けたJBCCはサーバーごとのリソースを可視化し、顧客が必要とする最適なクラウド構成を提示する。既存のインフラ基盤を利用し続けた場合と、クラウドに移行した場合の5年間にかかる運用コストの差を提示し最適コストで安心運用を実現するクラウド移行を提案するという。

同社はMicrosoft Azureなど各種クラウドサービスを組み合わせ、顧客の生産性向上や業務効率化を推進し、DXの実現を支援していく構えだ。