車両の入出場時にご当地ナンバープレートも高精度認識

自動車登録番号識別標いわゆるナンバープレートは、二輪や特殊車両にも付いている。外交官ナンバー/自衛隊ナンバー/仮ナンバー/皇族車両用のナンバーなど特別なものを除けば、4輪自動車の「ご当地ナンバー」が人気のある、ふつうの人でも入手できるスペシャルプレートだ。

多彩なご当地ナンバーはしかし、コインパーキングや商業施設等で増加中の「自動ナンバー読取り機」を正常に作動させるのだろうか――。今月11日、i-PROは、高精度なナンバー認識システム「NumberCATCH II」を12月に発売するとした。パナソニックシステムソリューションズジャパンを通じて販売する同システムは、二輪と上記特別なもの以外、図柄やアルファベット文字が含まれるナンバーにも対応しているという。

"ネットワークカメラ単体で車両ナンバーを高い精度で認識し、情報をデータ化"、"映像監視ソフトウェアと同一のシステムで運用可能。すでに運用中の映像監視システムにもアドインが可能"、"設計・設定を支援するツールを充実"といった特長を備えている。上記新システムでは、最大2つの検知エリアを設定して、ナンバー認識ができる。赤外線投光器との併用で、照度ゼロの環境でも車両ナンバーを認識し、データ化することが可能になる。

PC上の映像監視ソフトウェアと専用の拡張ソフトウェアにより、データの蓄積、登録情報との照合、条件検索が行える。照合時にはモニター表示だけでなく、ゲートの開閉動作など、接点出力による外部機器との連携も可能。「システムデザインツール」ではカメラの最適な設置をシミュレーションできる。

「i-PRO設定ツール」では実車両ナンバーの撮像から、画角や照度などの最適値を可視化でき、設定時間の短縮と高精度な仕組みの構築を実現する。新システムは物流拠点や工場での車両入出場管理、来店車両(客)へのサービス等、業務の効率化と省力化を支援するという。