生産設備オーナー&メーカーに向けて、アセット統合基盤を始動

高度経済成長期に建設された工場やプラントでは、老朽化した設備の故障による生産停止などが増加している。日本国内の製造業全体においては、生産年齢人口の減少という社会的課題とともに、多くの現場で設備の運転・保全業務にかかる人手の不足が浮き彫りになっている。

いま、コロナ禍により現場に行けないといった問題も生じている。withコロナ時代への対応が迫られているうえに、ステークホルダーや国際社会へのコミットメント、すなわち操業コストを抑えつつ環境面にも配慮する、エネルギー最適化が必須となっている。様々な生産設備の運転および保全にかかる課題の解決策として、IoTやAIなどのデジタル技術に大きな期待が寄せられているという。

東芝デジタルソリューションズは10月30日、東芝が長年培ってきた社会インフラやエネルギー、プラントなどの運転・保全の知見から新たに開発した"アセット統合データ基盤"を搭載した「工場・プラント向けアセットIoTクラウドサービス Meister OperateX™」を発売すると同時に、大幅リニューアルした「設備・機器メーカー向けアセットIoTクラウドサービス Meister RemoteX™」の提供を開始した。

「Meister OperateX™」は、工場やプラントに分散配置された各種設備・機器の稼働データをリモートで収集・活用――今の状況を包括的に捉え、工場・プラント全体の最適な運転やメンテナンス業務の効率化、エネルギー効率の最適化による止まらない工場・プラントの実現に貢献する。

そして「Meister RemoteX™」にもアセット統合データ基盤を搭載。これにより両サービスのシームレスな連携を可能にし、工場・プラントと、そこに設備・機器を納めるメーカーをデジタルでつなぎ、ニューノーマル時代の新しいアセットO&M(オペレーション&メンテナンス)の実現をサポートするという。