モビリティサービス開発に活かせる天気予報APIを提供

天気はあらゆるモノの安全運行や定時運行において非常に重要な要素である。同時に、人の行動や意思決定に大きな影響を及ぼす。人やモノの移動をIoT・クラウドなどのデジタル技術で最適化する「MaaS」においては、より詳細で正確な気象情報が必要不可欠だという。

ウェザーニューズは、モネ・テクノロジーズ提供――企業や自治体のMaaS(サービスとしての移動手段)実現を支援するMONETプラットフォームの機能、「MONETマーケットプレイス」において、MaaS開発に活用可能な1kmメッシュ/1時間ごとのピンポイント天気予報と過去の観測値データを取得することができる「天気予報API」を公開した。

9月28日の正式オープンに合わせて、「MONETマーケットプレイス」のAPIラインナップの一つとして提供が始まった。「天気予報API」では、全国13,000地点にも及ぶ日本最大の気象観測網と、ユーザーから寄せられる天気報告を活用した1kmメッシュのピンポイント天気予報を実現。メッシュを細かくすることで、局地的な気象現象の表現ができるようになるため、より正確な天気予報が可能になる。

例えば、5kmメッシュの天気予報では「晴れ」のエリアでも、1kmメッシュの天気予報では「晴れ」「曇り」「雨」のエリアが含まれていることがある。そこで同APIを利用すれば、生活に最も身近な天気の情報を、様々な社会問題の解決手段としても期待されている新たなモビリティーサービスの開発に活用できるという。ウェザーニューズはこれまで航海・航空・陸上の多くのパートナーと、交通における様々な課題解決と新たな価値創造に取り組んできた。

MaaS開発に役立つAPIの充実化をはじめ、MaaSの本格普及の支援をめざす。同社は、気象データとビジネスデータとを掛け合わせて、ビジネス課題を解決するWxTech™(ウェザーテック)のサービス開発も進めている。