今月20日、米オン・セミコンダクター社は、高性能で低ノイズなイメージセンサ、XGSファミリのラインナップを拡張した。「XGS 45000」「XGS 30000」「XGS 20000」は解像度が重要なアプリでは最大45Mp、8Kビデオモードでは最大60fpsのイメージングを実現。小型かつ低電力要求も満たす「XGS5000」を追加し、「XGS3000」と「XGS2000」の量産も開始した。
すべてのXGSデバイスは、3.2μmピクセルでハイレゾを達成。マシンビジョンや高度道路交通システム(ITS)など、要件が厳しいアプリに不可欠な低ノイズパフォーマンスとイメージ品質を確保する。グローバルシャッタにより、移動体をブレなしでキャプチャできる。
XGSデバイスは共通のアーキテクチャで提供されていて、1つのカメラ設計で複数の解像度の製品を容易に開発できるという。XGSファミリの使いやすさとイメージ品質により、数社の大手メーカーがこの技術を用いた製品開発で成功している。たとえば、デジタルイメージング技術の世界的リーダーであるテレダインイメージングは、XGS45000を使用して開発した「Genie Nano-5G M/C8100エリアスキャンカメラ」を発売。
ITS画像/車両認識ソリューションプロバイダーのJAIは、45Mpカメラ製品にXGS45000を採用。産業・医療機器、交通システム向けデジタルカメラの世界的なメーカー、Basler社も、CoaXPress2.0対応カメラboostに、XGSセンサを採用することを発表したという。