バックオフィス業務のDX、クラウドAI・OCRにて支援

ビジネス環境の変化、顧客や社会のニーズに応えるため、企業はデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速している。AIやIoT、クラウドなどを活用して、生産性を向上したり、新たな価値を創出したりする――足下では、既存業務プロセスの標準化や自動化が課題になっているという。

キヤノンMJキヤノンITSは、クラウド型AI OCRソリューション「CaptureBrain」の機能とラインアップを拡充。新バージョンの提供を今月下旬に開始する。「CaptureBrain Ver.2.0」では、AI技術により複数種類の帳票を一括で自動仕分け、OCR対象帳票をAI技術で画像補正といった特長に加えて、マルチエンジンとユーザー辞書連携による高いOCR認識精度、各種ユーザー利用機能の拡大と強化を実現。

Cogent Labsの「Tegaki」と、キヤノンITSが開発した複数(数字などの項目特化型、活字、チェックボックス)エンジンを、OCRの項目ごとに選択できる。さらに、キヤノン独自の画像補正エンジンによる高いOCR認識精度に加え、新たにユーザー辞書機能を搭載しOCR結果を自動補正する後処理の機能を強化した。案件にあわせて組み込むSIコア版と、新たにSaaS版を提供する。

AI・OCRのしくみを手軽かつ迅速に導入でき、システム運用の負担を軽減し、様々な業務へ活用の幅を広げられる。CaptureBrainは紙帳票の電子化とデータ入力の自動化により、顧客の業務プロセスを最適化し業務効率化を実現するという。両社は、中小・中堅企業から大手企業まで業種・業務に特化したデジタルソリューションの提供を強化――。

将来的には、高機能なAI・OCRサービスプラットフォームと、映像や音声の分析・予測などの新技術とを連携させることで、働き方や業務プロセスの変革を実現する。顧客のバックオフィス業務のDXを支援していく構えだ。