エッジコンピューティングやスマートホームをクラウド+自作ボードで

様々なモノのスマート化やネットワーク化が進む昨今、シングルボードコンピュータ(SBC)の存在感が増している。自作IoT、工業機器の制御、プログラミング学習等で利用されているそれは、環境センサーやストレージ、赤外線ユニットと組み合わせることで、たとえばスマートホームの機能を充実できる。

温湿度計測、撮影や音楽再生、サーバー構築、赤外線リモコンによる家電の音声操作など、応用の可能性が無限にある。なかでも、「Raspberry Pi」は累計3000万台超の実績があり、自宅や企業、学校での様々な利用事例が紹介されている。ほかにもAIとロボティクスについての学習をすぐに始められ、組み込みIoTアプリの新しい世界を拓く「Jetson Nano™」があるという。

プラネックスは16日、ローカルエリアネットワーク内に設けた「Raspberry Pi」「Jetson Nano(NVIDIA)」に外出先からスマホやPCでアクセスし、様々な操作を可能にするP2Pプラットフォーム「Cloud Pi 2」を、Amazonスイッチサイエンスにて発売。これに合わせて、法人向けにリモートアクセスを可能にする「Planex P2P Platform」のサービスも始めた。

「Raspberry Pi」「Jetson Nano」の遠隔操作が可能。ネットワークカメラ「スマカメ」シリーズで実績のあるP2P基盤を利用。WindowsとAndroidに対応といった特徴を備えた。「Cloud Pi 2」をSBCと組み合わせれば、 "親の熱中症対策として、離れた実家の温度を確認してエアコンをオン"、"自宅のHDDに保存されたドキュメントファイルを確認"、"スマホに入りきらない写真・動画・音楽を、外出先から自宅のHDDにアクセスして閲覧・再生"

といったふうに利用シーンを広げられる。企業ではIoT製品の試作等にも利用できるという。