物流業界は多様な課題を抱えているという。ソフトバンクと日本通運は今春、それらの課題をテクノロジを活用して解決することを目標に、「MeeTruck」社を共同設立した。そしてこの新会社とともに今月15日、トラック輸送を担う物流事業者向けクラウド型配車支援サービスの提供を開始すると発表した。MeeTruckは、ソフトバンクと日本通運の共創により革新的なサービスを提供することで、物流業界の変革をめざす。
その第1弾として今回、受注した運送業務の案件登録やトラックの割り当て、勤務計画表の作成などを、場所や時間にとらわれずウェブアプリケーション上で誰でも簡単に行うことができ、デジタルデータとして一元管理することを可能にする。「配車支援サービス」では、ソフトバンクが企業のDXを支援する中で得た知見と、日本通運が長年培ったロジスティクスに関する豊富な知見を生かして、運用しやすく操作性に優れたサービスを低価格で提供。
従来紙やホワイトボードを使って行われていた業務の効率化を支援する。新サービスは利用者の要望を基に柔軟かつ継続的に改善され、受発注や実績管理などの機能が拡充されていくという。MeeTruckは、第2弾のサービスとして、トラック輸送を担う物流事業者および荷主企業向けに、両者をつなぐマッチングサービスの提供を2021年度中に予定している。
将来的には、第1弾の配車支援サービスの提供により得た知見やデータを基に、AIなどの先端テクノロジを活用して、サービス利用者のニーズや傾向に応じた、より高品質なマッチングも実現していく構えだ。