大阪は、自動運転技術やXR技術などの先端技術開発支援に積極的に取り組み、それらの社会実装を目指している(関連情報:大阪商工会議所ものづくり支援ポータルサイト)。今月23日~26日および来月13日~16日、万博記念公園において、パビリオンルートと日本庭園ルートが設定された「EXPOオートライド&ガイド」の実証すなわち、自動運転車両を活用した次世代型モビリティサービス実証実験を行う。
同実証に参画している凸版印刷とTISは12日、上記パビリオンルートにおいて、拡張現実と仮想現実をリアルでつなげる"XR"による遠隔コミュニケーションサービス「TeleAttend®」を活用――EXPOイメージコスチュームを着たバーチャルキャラクター「小石川 彩」が乗客にリアルタイムで、会話や動きを伴ったガイドを行う――対話型の新たな移動体験型サービスを提供すると発表した。
自動運転車両「ARMA」に搭載されるパナソニック製透明ディスプレイに同キャラクターを登場させ、遠隔操作する。これにより、車内にいない案内人との対話も楽しめる。EXPO'70パビリオン跡地を巡る乗客は、ディスプレイ越しの風景と「小石川 彩」のガイダンス映像を重ねて見られる。景色を楽しみながら、即座にその歴史や文化を学ぶ新たな移動体験が可能になるという。
観光施設や工場見学のガイド、ショールーム、教育など多様な分野へ、XRの活用を広げていく。両社は、'25年EXPOやIRでのバーチャルな観光体験や、遠隔就労など、目的や利用シーンに合わせてサービスラインアップおよび機能を充実させていく構えだ。