スマートシティ、新たな街の魅力はデータを活かすことで引き出される

新型コロナウイルス禍が収まらない。いま、感染リスクを極力避けようと、近隣で観光や散策を楽しむ人たちが多い。マイクロツーリズムが注目されていて、そのニーズの高まりから、エリア開発を行う自治体やデベロッパーは、訪問客が近場で地域の魅力を再発見する仕掛け作りに励んでいる。

今月9日、NTT Comは、都市の抱える課題をICT(情報通信技術)により解決する、「スマートシティ」実現に向けた取り組みの一環として、データ利活用によりさらなる街の魅力を引き出すソリューション「FUN COMPASS™」を発表。14日より提供する、同ソリューションにより、訪問客一人ひとりに最適な街歩きを実現し、同社がめざす街の姿のひとつ――パーソナライズされた街の実現に貢献するという。

年齢や嗜好などの属性データや、時間や位置などの変動データを活用し、お勧めスポットや店舗など最適な街歩きを実現する情報を訪問客に提供する、リコメンドエンジンである。訪問客はスマートフォンを介し、最適な情報を受け取ることができる。今回のソリューションは、「訪問客ごとに最適な情報を提供」、「訪問するたびに新たな街の魅力を訴求」、クーポン配信により「街全体の活性化に貢献」といった特長を備えている。

FUN COMPASSを使うことで、店舗、観光スポット、イベントなどの最適な街歩き情報が多数提供されるため、訪問客がさまざまな場所に訪れることを促す。使用するたびに異なる情報が提供されるため、同じ街でも違う街歩きができ、リピート訪問の促進にもつながる。エリア開発を行う自治体やデベロッパーがこれを契約し、街の店舗に登録してもらうことで、訪問客の好みに合えば最適な街歩き情報としてリコメンドされるため集客に繋げられる。

スマートな仕組みは今月14日~16日、「NTT Communications Digital Forum2020」にて紹介予定だという。