以前と違う、コロナ禍中の社会不満を見える化してニュービジネスへ

コロナ禍が市民生活を急変させた。私たちは予測不能な時代を実感し、社会的意義のある活動の強さと重要性を再認識した。ブランドパーパスが一層注目され、大義あるビジネスの創出に取り組む企業も増えているという。

博報堂は、インサイトテックと共同で、社会変化を契機に生まれる生活者の"不満の声"を定量的・定性的に可視化し、ビジネス機会を探索するソリューション「社会不満HEATMAP」を開発。これを用いて、新たな企業活動を短期間で創発するビジネス機会探索プログラムの提供を開始する。「博報堂ブランド・イノベーションデザイン」のプロジェクトチームは生活者の声を起点とした共創マーケティングを長年支援してきたという。

今回その知見をもとに、「不満買取センター」を運営するインサイトテックと協働して、そこに蓄積された1700万件もの生活者の不満の声から、社会課題に関連したものを抽出。コロナ禍以前とコロナ渦中での不満の変化を比較分析することで、社会変化がもたらした生活の変化や、新たに生まれる生活者ニーズやペインポイントの変化を明らかにし、新たなビジネスの機会を発見するソリューションを実現した。

「社会不満HEATMAP」では、社会課題に関連した不満(社会不満)を9カテゴリー、58テーマに分類し、テーマごとに社会不満の量・強さや変化の大きさ、様々なビジネス領域との関係性を俯瞰して把握することができる。クライアント企業のビジネス領域に関連した不満の声を掘り下げて分析することで、生活者のインサイトを探索し、新たなビジネスのヒントを見つける。しくみを活用したワークプログラムでは――

「社会不満の俯瞰」「これからの生活の洞察」「未来のビジネス機会の探索」「新たな企業活動の創発」の計4セッションを約1ヶ月で行い、刻々と変化する社会に対応した企業活動の創発を支援。企業活動と社会課題をつなげるビジネス機会の発見を促すという。