AIもちいて骨格診断、おしゃれサイトでサービス実証はじまる

アパレル系の電子商取引(EC)市場が拡大を続けている。今はしかし、実際に着てみないと似合うかどうか分からず、ファッションアイテムのオンライン購入に不安を覚えている人が多いうえに、コロナ禍で外出機会が減っていることもあり、店舗に足を運ぶ体験はより一層重要になっているという。

TISインテックグループのTISは、ビジネスパーソンのイメージコンサルティングなどを手掛けるアイシービーとの共同開発による「AI骨格診断サービス」を10月1日より提供――。同日から28日まで、ストライプデパートメントが運営するECサイト「STRIPE DEPARTMENT」にて、高度なファッション提案を可能にする同サービスの概念実証(PoC)を実施する。

リアル店舗や雑誌でもQRコードを使い、これを活用することで集客・販促効果を発揮。顧客の骨格タイプ情報とファッション嗜好性などのデータを活かして、新たなビジネスの開発に繋げられる。サービスメニューには「商品分類」「AI骨格診断(特許出願中)」「API版」「Web版」があり、このたびのPoCではWeb版により、エンドユーザーがAI骨格診断を体験できる。

「AI骨格診断サービス」は、TISのファッション関連プラットフォーム『NIAiNO』のサービス群の一つで、利用者の全身や手などの体のパーツの画像を、骨格診断理論に基づき作成したAIに判定させ、その人に本当に似合うアパレル商品を提案する。同AIは、この領域の第一人者である二神弓子氏の理論(参考動画:YouTube)に基づいているという。

TISとアイシービーは、ECサイトやアパレルを取り扱う業界(小売、百貨店、ウェディング)を中心に今後5年間で50社の導入をめざす。「AI骨格診断サービス」を第一段とし、「サイネージ連携」「パーソナルカラー診断」などを『NIAiNO』のサービス群として追加していくことを予定している。