スマホで楽々、あなたの認知機能を確かめられる

世界初となる携帯電話への歩数計搭載をはじめ、カメラによる心拍数測定、脈波センサーによる血管年齢・体のストレス測定など、デジタルヘルスケア技術を活用した顧客の健康維持・促進をサポートする機能を携帯電話やスマホに搭載してきた――

また本年より、昨今の高齢化社会の進展にあたり大きな課題となる認知症に対し、歩数などの情報から認知症発症リスクを算出する機能を開発することで、日常の歩行活動を通じた認知症発症リスク低減に活用してもらえる取り組みを行っているという。富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)は、米国Savonix社が開発・運営する、情報処理速度や注意力などの"認知機能テスト"を当社製品に導入すると9月29日に発表した。

従来紙ベースであったそれをスマホ上で実現した画期的なしくみであり、15~20分程度で認知機能の評価が可能となる。同テストにより認知機能に関する8つの領域、「ワーキングメモリ」「実行機能」「情報処理速度」「柔軟な思考」「注意力」「瞬間言語記憶」「衝動制御」「遅延言語記憶」といった脳機能の状態、長所や短所、改善方法、生活習慣に関するアンケート結果を踏まえたアドバイスなどをテストレポートの結果から確認することができる。

初期の認知機能低下はいずれ認知症発症の予兆となる可能性の1つであり、認知機能をテストすることは、脳の健康を長期にわたり監視できる良い方法である。食生活、お酒とタバコの摂取、睡眠などの健康習慣へのアドバイスを参考にすることで、脳の健康維持に利用できる(同機能は病気の診断、治療、予防、治癒を目的としていないので、結果の解釈について気になる点がある場合は医師に相談してほしい)という。

認知機能テストを「らくらくスマートフォンF-42A」に搭載する。FCNTはこれを顧客に広く提供することで、デジタルヘルスケア技術を活用した健康長寿社会の実現に貢献していく構えだ。