最先端のToFソリューションにて高性能3Dアプリを容易に開発

ToF(Time-of-Flight)は光を照射して対象物までの距離を測定することである。この技法を用いたセンサーなどは、人間共存型ロボット、ルーム・マッピング、在庫管理システムなど、苛酷な環境でもインダストリ4.0を具現化する、最先端アプリケーションにおける需要が急速に伸びている。

乗員検出機能と運転者監視機能によって、運転者と乗員の双方に安全な乗車体験を実現するシステムにも必要とされているという。アナログ・デバイセズ(NASDAQ:ADI)は、 同社の3D ToFセンサー技術の利用に関する戦略的提携をMicrosoftと締結した。この技術を利用すると、高度な奥行き検知精度を実現しながら、現場の環境条件に関わらず、問題無く動作する、高性能な3Dアプリケーションを簡単に開発できるという。

MicrosoftのAzure Kinect技術をベースにアナログ・デバイセズの専門的な技術知識を組み合わせることで、インダストリ4.0、オートモーティブ、ゲーム、拡張現実(AR)、コンピュテーショナル・フォトグラフィおよびビデオグラフィなどの分野で、従来よりも広範囲の利用者に、最先端のToFソリューションを提供可能となる。

ToF 3Dセンサー技術は、精密に制御されたレーザー光をナノ秒単位で照射し、対象物から高解像度イメージ・センサーへの反射光によってイメージ・アレイのピクセルごとに奥行きを推定する。Microsoftの技術をベースとするアナログ・デバイセズの新しいCMOS ToF製品は、高精度の奥行き測定、低ノイズ、マルチパス干渉に対する高い堅牢性、製造を容易にするキャリブレーション・ソリューションを実現するという。

アナログ・デバイセズの製品およびソリューションのサンプル出荷が既に始まっている。Microsoftの技術を採用した最初の3Dイメージング製品は、今年末までに発売される予定だ。