オフィスデスクをIoT化、濃厚接触者の把握を可能に

働き方改革の一環として、オフィス内で執務席を自由にする「フリーアドレス」制を取り入れる組織が増え、さらに進んでサテライトオフィスやシェアオフィスを有効活用する動きが出てきたところに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大があり、いま、新しい仕組みの追加導入が求められている。

フリーアドレスを運用するオフィスにおいて、社員の数より少ない席を用意し、社員自身が席を予約して利用するしくみをホテリングという。プラスは9月25日、ホテリングに必要な座席の予約・履歴管理、在席確認・利用データ分析ができる座席管理システム「Suwary」において、COVID-19対策となる、オフィス内での濃厚接触者を把握する新機能の提供を開始する。

シート型ビーコン(PaperBeacon®発表記事:帝人)を机の裏に取りつけるだけで簡単にデスクをIoT化し、予約管理・利用推進ができる(デモ動画)。フリーアドレスやABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング:時間と場所を自由に選択できる働き方)、コワーキングスペース、シェアオフィスなどが増えるなか、さまざまな環境での活用が期待される。Suwaryでは、1分単位でデスクの利用状況を可視化している――。

罹患者が出た場合、その人が過去にどのデスクを何時から何時まで利用していたかを容易に把握できる。その情報をもとに、管理画面上で感染者から濃厚接触の可能性のある人を抽出する。今回の新機能では、画面上にて、抽出&CSVファイル出力が可能になった。同じ時間帯にデスクを利用していた人を抽出することで、濃厚接触者の把握を確実にサポートできるという。

会議室のような大きな空間だけでなく、デスク1つ1つの利用状況を見える化する。「Suwary」は、スマホ/タブレットのアプリでチェックインし、利用者が確実にその場にいたというエビデンスを取得可能とするしくみだ。