IoT家電、冷蔵庫にて家族の暮らしぶりを見守る

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中に広がった。コロナ禍の終息が見通せない今、日本においては外出自粛の影響で、離れて暮らす家族の顔を見に行く機会が減少する一方で、ビデオ会議システムを用いたオンライン帰省を行う人が増えるなど、家族との関係が変化しているという。

日立グローバルライフソリューションズは、インターネットやスマートフォンとデータ送受信する機能を備えたコネクテッド家電のうち、冷蔵庫(R-WX74K / R-WX62K、R-KX57K)を用いた見守りサービスを10月1日より提供する。これによりユーザーは、専用スマホアプリを通じて、ネット接続された当該冷蔵庫のドア開閉情報を確認でき、離れた場所からでも家族の暮らしぶりをさりげなく見守れる(標準サービス利用料税込み月額500円)。

単身高齢者向け見守りサービス「ドシテル」を展開している同社が既存事業基盤を有効活用して提供する。新サービスは、冷蔵庫のドアを開閉した回数を30分毎にタイムラインで表示する。この履歴から、離れて暮らす親の暮らしぶり、自宅で留守番をしている子どもの様子を確認できる。指定した時間帯にドア開閉があったり、なかったり、長時間開閉していないとか、夜間の開閉回数が多い際にも、見守る人のスマホにプッシュ通知が届く。

気にかけている人の生活リズムに変化があった場合に知らせてくれる。関連技術を特許出願中の新サービスは、「ドシテル」へのお得なアップグレードプランが用意されている。「ドシテル」では、高齢者がひとりで暮らす部屋の壁などに設置した専用の活動センサーを用いることで、離れて暮らすその人の、部屋での活動状況がより詳しくわかるという。

同社は、新サービスの対象機種を順次拡大していく予定であり、インターネット環境がない人向けに、月額1,100円(税込)で無線LANルーターを借りられるオプションを用意している。