ウェブやアプリ開発のテストをAIにて自動化

デジタルトランスフォーメーションを加速するため、アジャイル開発やDevOpsを実践する組織が増加している。アプリケーションの開発期間が短くなる中で、テストの負担や回数も増えていて、テスト自動化ツールを導入する企業が増えている。

そこではしかし、アプリケーションのバージョンアップ時に新たにスクリプトを作成したり、既存のスクリプトを修正したりする必要があり、多大な工数がかかっていたという。日立ソリューションズは、米国Appvance社と販売代理店契約を締結。日本初となる、複数のAI技術を活用した、Webやモバイルアプリ開発のテスト自動化ツール「Appvance IQ」の販売を今月15日に開始する。

Appvance IQは、アプリケーションの新規開発時に機能や性能、セキュリティのテストスクリプトをコーディングすることなく生成できる。バージョンアップ時には、特許取得済みの機械学習技術により、アプリが稼働している環境をスキャンし、サーバ上のアクセスログを解析することで、回帰テストのスクリプト生成・修正を自動化できる。ユーザーは、スクリプトの実行~結果レポートの生成を自動化して、テスト作業を時間短縮し、効率化を図れる。

同ツールはビルドにバージョンアップが入るたびにアプリの構造を再学習し、数千に及ぶスクリプトを10分以内に生成できる――。主要かつ多様なWebブラウザや、近年人気のAngularやReactを活用したSPAアーキテクチャで構成されたアプリにも対応しているという。

日立ソリューションズは、ソフトウェア開発の豊富なノウハウを生かし、PoCやトレーニング、問合せ応答を行うことで「Appvance IQ」の導入を支援。ローコード・ノーコード開発ツールやCI/CDツールと組み合わせることで、開発からテスト工程までの自動化・省力化を実現し、アプリ開発全体の効率化もサポートしていく考えだ。