ポータブルナビにARエンジン搭載、ルート案内や安全運転支援に

ものごとのデジタル化が加速している。昨今、仮想空間と物理空間を融合させた社会・産業のしくみが実現されつつあり、たとえば設備機器を見ながらスマートグラスに映った正しく安全な作業手順を実行する、拡張現実(AR)技術が商用化されていて、ドライバー向けのARも大いに期待される。

今月10日、ゼンリンデータコムは、同社提供ナビアプリが、セイワのARエンジン搭載次世代型16GBポータブルナビPIXYDA「PNM87AR」と、スタンダードモデル「PNM87F」に採用されたことを発表した。PNM87ARは、両社が共同開発した機種であり、ARカメラで映し出されるリアルタイム映像を"仮想的に拡張"して、安全でわかりやすい「ルート案内」「安全運転支援」を行う。

グラフィカルなARオブジェクトやAR分岐ガイドで進路変更ポイントをバーチャル案内する。3つの安全運転支援機能「車線逸脱警告」「前方車両発進」「前方衝突警報」を搭載していて、ARオブジェクトと警告音でドライバーの安全運転をサポートする。PNM87ARはPNM87Fとともに、今月中旬に発売される。

両機種において、地図データは信頼の"ゼンリン16GB Map"2020年春版地図データを搭載。家形や建物までしっかり見える詳細市街図で詳細に表示する。2023年7月31日までに1回無料で地図更新できる権利が付いていて、「高速分岐イラスト」「高速出口後方面イラスト」や一般道路では「3Dリアル交差点」「方面看板」、高速道路では「ジャンクションビュー」「ルートモニター」など多彩な地図表示で目的地まで案内する。

「右左折専用レーン」「オービスポイント警告」「合流地点案内」などを音声やアイコンで案内し、10項目もの豊富なメニューから目的地を的確に検索できる。QZSSGLONASSGPSのトリプル受信によって、ビルの谷間や山間部などでも安定した測位が可能だという。