IoT・スマートデバイスにてビル設備の総合監視・制御を可能に

建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の改正や、サイバー攻撃の脅威などがあり、ビルのシステム・設備を取り巻く環境は年々変化している。日本国内における労働力不足は深刻で、働き方改革を推進する現場では、様々なシステム/ツールによる効率化が必要不可欠となっている。

今年8月1日に国交省の「建築物省エネ法」ウェブページが更新された。そして31日、NECネッツエスアイは、スマートデバイスを活用したリモート監視と稼働状況の自動収集で、設備の総合的な監視制御を可能とする次世代型ビルオートメーションシステム「Butics-AX」の販売を同月に開始した。同社はビルの省エネ対策、空調・照明等の監視・制御などを行うビルオートメーションシステムButicsシリーズを提供していて、その最新製品だという。

Butics-AXは、既存Buticsシリーズの優位点をそのまま継承し、スマートデバイスによるアクセス機能を加え、施設管理を省力化する。BACnet(ANSI/ASHRAE標準。関連規格:ISO 16484-5 BACS)対応のオープンデバイスを収容可能なため、既存設備を活かしたシステム導入ができ、エネルギークラウド(BEMSクラウド)との連携も可能である。

これまでの中央監視機能に加え、スマートデバイスやIoTデバイスを活用した運用管理機能で施設管理業務の効率化を実現する。今回のしくみは、国連SDGsのうち、「7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」「11 住み続けられるまちづくりを」に貢献するという。

グループのSDGsへの取り組みが外務省のSDGsアクションプラットフォームでも紹介されている。同社は、「コミュニケーションの創出による価値提供」を通じて、世界中の人々が安心・安全で豊かに暮らせる社会の実現をめざし、それら目標の達成に貢献していく構えだ。