リモートデスクトップ市場はこれからも拡大の一途

政府が旗をふる「働き方改革」の推進によって、リモートワーク/テレワークの認知度が向上していた。日本では2020年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを受けて、諸外国と同様に在宅勤務が推奨され、自宅を含むリモート環境での業務遂行が新常態となった。

今月25日、ITRは、日本国内のリモートデスクトップ/リモートコントロール市場規模推移および予測を発表した。リモートデスクトップはインターネット経由で社内PCの画面を社外端末へ転送し、オフィス外で業務遂行を可能にする製品・サービスで、テレワークにて活用されている。リモートコントロールはネット経由で遠隔地からPCなどにアクセスし、その画面の共有・操作を可能にする製品・サービスで、主にサポート業務で活用されている。

リモートコントロール市場の'19年度の売上金額は22億円(前年度比10.0%増)であった。'20年度は同6.8%増を見込んでいる。リモートからのサポート業務は拡大傾向にあり、安定的な伸びが見込まれ、'19~'24年度CAGRは6.0%を予測している。一方、リモートデスクトップ市場は、'19年度の売上金額が13億5,000万円、同16.4%増と高い伸びを示した。そして――

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う在宅勤務の急増により、需要が急拡大している。'20年度には同55.6%増と大幅な伸びを見込んでいる。在宅勤務は一過性のものではなく、一定数の従業員の働き方のスタンダードになると見られ、同市場は中長期的に市場拡大が見込まれることから、'19年度から'24年度までのCAGRは20.3%の高い伸びを予測しているという。

同社が統合エンドポイント管理市場の全6分野を対象に、国内45ベンダーへの調査で明らかにした。詳細は「ITR Market View:ユニファイド・エンドポイント管理市場2020」にて確認できる。