3分前~1ヶ月前の人流、エリア・時間帯ごとのデータを閲覧可能に

多彩な人や物が生みだす"ビッグデータ"を解析または分析して、その結果をビジネスや社会の価値につなげる取り組みが盛んになっている。今日、人々の関心は、新型コロナウイルスの感染防止にあり、動機や理由が千差万別でも皆に共通するのは行く先々の混雑具合だろう。

全国約100ヶ所の主要な駅や観光地などを対象に「新型コロナウイルス拡散における人流変化の解析」を特設ウェブサイトに毎日無償公開している、ソフトバンク子会社のAgoopは、最短3分前の人の流れを地図やグラフなどで可視化するサービス「Kompreno®︎」に、日本の総人口規模に換算して最小50m枠ごとに統計化した「メッシュ型流動人口データ」を閲覧できる機能を追加。今月19日から提供する。

人々の移動速度や移動方向、リアルタイムでの人流の密集度などを多角的に見える化するプラットフォームでもある、Komprenoは、今回の機能追加により、「人の密集度をメッシュごとに色を変えて可視化」ズームレベルに応じて、50m・100m・250m・500m・1km・5km・10km四方のメッシュで換算人口データを表示、「グラフによる可視化」選択した市区町村や指定したエリアごとの換算人口の増減や人の量をグラフで表示。

「時間帯別の混雑度をヒートマップで可視化」指定したエリアの時間帯別の混雑がわかる時系列ヒートマップの表示といった使い方が実現される。同プラットフォームサービスでは、1日前~2ヶ月前のメッシュ型流動人口データを閲覧できるとともに、従来提供している最短3分前~2週間前の流動人口データを、1ヶ月前まで閲覧可能になる。

「メッシュ型流動人口データ」は、GPS情報を基に人の流れを日本の総人口規模に拡大推計し、メッシュごとに統計化した換算人口データであり、月別・時間帯別に集計――。利用者は、時間経過による人口推移を見ることでエリアの特性が把握できるという。