トラックバースと車両GPSを管理連携、サプライチェーンの効率化へ

スマートフォンが普及した今日、ネットショッピングやサイバー空間におけるフリーマーケットが隆盛を極めている。個人向けのみならず、法人向けの電子商取引(EC)も盛んで、EC市場の伸びとともに陸上輸送・配送や宅配需要が増加し、ドライバー不足がますます深刻化している。

トラックドライバーの長時間労働改善に向け、待機要因につながる荷役作業・附帯業務の記録が義務付けられた(国土交通省Web)。昨年の総務省統計局「サービス産業動向調査」(11月分速報PDF)によれば、倉庫業の事業従事者は18.6万人で、物流センターや倉庫現場も人材不足に直面しているだろうことがわかる。

今月18日、CECは、ドコマップジャパンが提供する車両位置情報管理システム「DoCoMAP®」と、自社の物流効率化ICT(情報通信技術)ソリューション「LogiPull®」とを連携――同日よりこれを提供すると発表した。両社はトラックドライバーと倉庫・物流センター側の働き方改革に向けて、ICTで貢献するという。

「DoCoMAP」は、180社以上の導入実績がある。トラックにGPS車載端末を搭載するだけで、車両の位置をリアルタイムに管理でき、効率的な配車業務を実現する。初期登録料および専用PC・ソフトが不要である、クラウドを利用したWebアプリケーションであり、出先で使いやすいスマートフォンにも対応している。そして今回の連携すなわち「LogiPull × DoCoMAP」により――

「到着予定時刻、遅延情報が物流倉庫側でリアルタイムに把握」、「位置情報を活用し、受付手続きを完全自動化」、「荷待ち待機の問題を解決:車両呼び出し時にトラックの現在位置を把握」といった特長が実現されるという。トラックバース管理とGPSトラック動態サービスとの連携のしくみについて、両社は今後、顧客への導入実証や、NTTドコモとの営業協力を予定している。